日経平均3万8000円台を回復 円安と企業業績で5カ月ぶり高値
東京株式市場で日経平均株価が13日、3万8000円台を回復し、5カ月ぶりの高値をつけた。円安ドル高の進行を受けて輸出企業の業績期待が高まったほか、国内大手企業の好決算発表が相次いだことが背景にある。終値は前週末比480円高の3万8050円となった。 円安傾向が加速したことで、自動車や電機、精密機器などの輸出主力企業に買い注文が集まった。トヨタ自動車は前週末比で2.3%上昇し、ソニーグループも1.8%高となった。為替市場では1ドル=146円台まで円安が進み、企業の為替予想レートを上回る水準となっている。 証券アナリストの田中健一氏は「円安メリットが顕在化し、輸出企業の通期業績予想が上方修正される可能性がある。個人投資家の関心も高まっており、市場の流動性が改善されている」と分析する。 一方、輸入物価の高騰を懸念する声もある。円安はエネルギーや食品の輸入コストを押し上げ、家計や国内企業の負担を増やすリスクが残る。日銀は7月の金融政策決定会合で追加利上げを検討しており、為替相場の変動は今後も注目される。 東証プライム市場の時価総額は過去最高を更新し、市場関係者は「日本企業の収益力の回復が株価を下支えしている」とみている。 ソース:日本経済新聞・東京証券取引所写真:東京証券取引所