JR東海、リニア中央新幹線の工期見直しを発表

JR東海は2026年9月4日、磁気浮上式リニア中央新幹線の建設工程について、静岡県内工区を含む全線の再検討結果を発表した。同社はこれまで「2027年度開業」を目指してきたが、静岡工区での大深度地下掘削に時間を要していることから、開業時期の見直しを余儀なくされた。

リニア中央新幹線は、東京・品川と名古屋を約40分で結ぶ国家プロジェクトで、最高時速は500キロに達する。品川―名古屋間の輸送力は従来の東海道新幹線の約2倍とされ、沿線の経済圏の変化が期待されている。

発表資料によると、静岡工区の南アルプストンネルは全長約25キロで、現在の掘削進捗は計画を下回っている。JR東海は追加の資材搬入ルートの確保や、シールドマシンの増設を検討しており、今秋にも修正した全体工程を公表する方針だ。

アナリストの間では、工事遅延による建設費の増額が3千億円規模に上るとの試算もある。一方、開業後の収益基盤は堅固とされ、JR東海の長期的な業績成長の柱となる見通しは変わっていない。

国交省は「整備新幹線として位置づけられ、早期実現に向けた支援を継続する」とのコメントを出した。鉄道関係者は「安全性を最優先にしつつ、工程の透明性を高めることが重要だ」と指摘している。

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ソース:日本経済新聞
画像:日本経済新聞

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