東京消防庁がけが人などを救急搬送する際、救急隊員が搬送の対象者から暴力を振るわれたり、資機材を壊されたりするケースが相次いでおり、去年までの5年間であわせて107件に上っていることがわかりました。東京消防庁は、現場の安全確保への理解と協力を求めています。
東京消防庁によりますと、搬送しようとした人やその家族から、隊員への暴行やののしり、救急車の窓ガラスや機材の破壊などの妨害行為が確認されています。ことしに入ってからも都内の複数の消防署で同様の事案が報告されており、隊員のけがや精神的な負担が問題になっています。
搬送を拒むケースでは、救急車が現場を離れられず、別の緊急通報への対応が遅れるおそれもあります。東京消防庁は、SNSなどを通じて「救急隊員はいのちを守るための貴重な資源であり、妨害行為は他の患者の救助にも支障をきたす」として、落ち着いて対応するよう呼びかけています。
専門家は、救急現場では家族の不安が高まりやすく、言葉遣いひとつで事態が悪化することもあると指摘し、現場でのコミュニケーション技法の研修の充実が課題だとしています。


出典:NHK
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