国内外のクルーズ会社が、日本人乗客の獲得に向けた動きを加速させています。コロナ禍で大きく落ち込んだクルーズ需要は回復基調にあり、訪日クルーズの再開に加え、日本発着のクルーズ商品を拡充する動きが目立ちます。業界関係者は「日本はアジア有数のクルーズ市場であり、日本語での案内や食事への配慮を充実させることで、まだ乗船経験のない層にも訴えたい」と話しています。
実際、日本を母港とする大型客船では、乗船説明や安全案内の日本語化、和食メニューの充実、クルーへの日本語スピーカー配置などが進められています。旅行会社では、国内港から手軽に出発できる商品や、年末年始を利用した比較的短期の航路への問い合わせが増加しており、「飛行機に乗らずに海外旅行が楽しめる」点が若年層やファミリー層に受けているとしています。
港のインフラ整備も活発化しています。横浜・大さん橋をはじめ、神戸や福岡、沖縄などの主要港では国際客船ターミナルの拡張や改装が進み、大型客船の受け入れ態勢が強化されています。各地域では寄港時の観光消費を見込んだ shore excursions(寄港地ツアー)の拡充にも力を入れており、地元の飲食店や土産物店への経済効果が期待されています。
課題も残ります。港湾混雑への対応、乗客輸送の交通アクセス、乗務員の確保など、業界全体で解決すべき論点は多岐にわたります。専門家は「日本周辺のクルーズ需要は今後も拡大が見込まれ、発着地としてのブランド力を高めることが、国際的な競争力につながる」と分析しています。各社の予約状況や就航スケジュールは、クルーズ会社や旅行会社の公式サイトで確認できます。


ソース:NHK
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