京都市の紅葉シーズンに向け、観光関係者による受け入れ準備が本格化している。嵐山や東福寺、永観堂(禅林寺)、南禅寺などの名所では、例年11月中旬から下旬にかけて見頃を迎える見通しで、京都市観光協会は「今年は高温傾向の影響で色づきがやや遅れる可能性があるが、週末の混雑に備えた体制を整えたい」と話している。
市内の有名寺院では、夜間特別拝観の計画が相次いで発表されている。永観堂ではライトアップが実施され、紅葉と放生池(ほうじょうち)の水面に映る景色が来場者を楽しませる。東福寺の通天橋から眺める紅葉の谷は「京都随一」の絶景として知られ、今年も橋上の通行に時間制限を設けるなど混雑対策が取られる。嵐山では渡月橋周辺の散策とあわせ、人力車の運行も増便される予定だ。
京都市は観光客の分散化を図るため、人気スポット以外の紅葉名所の情報発信を強化している。栄西禅師ゆかりの建仁寺や、比叡山延暦寺とセットで巡るルートの紹介を通じて、滞在時間の延伸を狙う。市の担当者は「紅葉シーズンは市内の宿泊・飲食への波及効果が大きい。混雑のピークを避けて平日に訪れる動きも増えており、それを後押ししたい」と説明している。
アクセス面では、JR嵯峨野線や京福電鉄の臨時列車の運転、京都市バスの増便が検討されている。市バスでは、主要停留所での行列対策として案内員の配置や多言語案内の強化が行われる。観光業界では、紅葉シーズンの稼ぎ時に向け「予約の入りは例年並みかやや好調で、インバウンド(訪日外国人客)の回復が追い風になっている」(京都市内の旅館関係者)と、期待が高まっている。見頃の最新情報は京都市観光協会の公式サイトで確認できる。



ソース:NHK
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